白馬のお姫様座談会_2
シーザ「終わったかと思われた姫様座談会だが、まだまだ続くようだな。」
カイン「いや、この前も言ったけど当初の目標に全く近づいてないから。」
ルーク「そうっすよ!」
ザガロ「ウルフの口から「ザガロが好き」という言葉を聞くまでは、やめられない!!!」
シーザ「一生ないかもな。」
ザガロ「………。」
ビラク「身も蓋もない言い方は止めてくれ……。」
シーザ「そうか?すまなかったな。」
ザガロ「………。」
カイン「司会の人選を間違えたか?」
ルーク「大丈夫です!!心を強く持って頑張ります!!」
王子 「そうだ!!エイエイオー!!!エイエイオー!!!」
シーザ「………。前回も言ったと思うが…、大人しくモニターを見ていろ。」
王子 「………。はい。すみませんでした。」
*****
ラディ「なんか話がそれたけど、改めてロシェの好みのタイプを教えてもらおっか。」
ロシェ「えっ………。」
ウルフ「この話は終わっただろうと安心していたな?」
ロシェ「あ…はい……。」
ラディ「忘れませんよ〜。ちゃ〜んと教えてね!!」
ロシェ「ええと………。僕は…。優しい人が好き……だと思います。」
ラディ「だと思いますって…。自分のことじゃん。」
ウルフ「お前より優しさをウリにしているヤツがいたら見てみたいね。」
アベル「ある意味一番理想が高いのかもしれないんじゃないか?(笑)」
ロシェ「………そうでしょうか?」
ロディ「私は良いと思いますけどね。ロシェさんらしくて。」←なんか上から目線のロディ(笑)
ラディ「だから、完全に君ら三人とロシェは違うってことだね。」
ウルフ「………。(俺とロシェの何が違う!?)」
アベル「………。(君も実は性格が悪いだろう……。)」
ロディ「………。(ラディさんは、本当に空気が読めない人だな……。)」
ラディ「沈黙が逆に怖いね〜。あはは☆」
*****
ビラク「ああ……。ロシェ、なんて可愛いんだ!!!」
カイン「あ〜あ。なんか自分の世界にいっちゃってるな。」
ルーク「でも確かに、ああいうタイプは俺が守ってあげなきゃいけないって気にはなりますよね〜。」
ザガロ「俺ら、守ってやる必要ないからな……。」
カイン「………。」
ルーク「………。逆に守られてるかも……。」
カイン「いやいや、そんな弱気になってはいけない!!ステータスがなんだ!!俺たちは王子だ!!!」
ルーク「流石です!!カインさん!!あんな数字に惑わされる俺たちじゃないっす!!」
ザガロ「そうか、そうだな!!あんな、どこのどなたが評価してるのかもわからない見せかけの数字で俺たちのこと弱いって決めつけられても困るよな!!本当は俺ら、もっと強いはずなんだよ!!」
カイン「そうだ!!ザガロの言うとおりだ!!猛牛のハズの俺のほうが力が低いワケがないんだ!!」
ルーク「あんなに余計な筋肉とか付いてないのに俺より力も守備も強い訳ないっす!!!」
シーザ「一応言っとくけど……。現実から目を逸らすな。」
カイン「………。」
ザガロ「………。」
ルーク「あんなこと言われてますよ!!カインさん、ザガロさん!言い返して下さいよっ!!!」
カイン「すまん……。俺には何も言い返せれない……。」
ザガロ「やはり……。あのステータスには……勝てない………。」
ルーク「ううぅ……俺も……勝てない……。」
ビラク「あ〜〜〜ロシェ〜〜〜。」←相変わらず一人違う世界にトリップ中。
シーザ「………。(こいつらダメだ。)」
*****
ラディ「さ〜てさて、じゃぁそろそろ次の質問行きましょうか?」
ウルフ「まだあるのか?」
ラディ「まだって、これからが本番ですよ〜!」
アベル「なんだか嫌な予感がする……。」
ロディ「………そうですね。」
ラディ「では、質問2。友達のことを好きになってしまいました。貴方ならどうする?」
ウルフ「そんなの聞くまでもない。友達だろうがなんだろうが好きになったのなら好きと言えばいい。」
ロシェ「そ…そうですか?」
ウルフ「なんだロシェ。お前は何か悩む必要があるのか?」
ロシェ「友達との関係が気まずくなるっていうか…。関係が崩れるのはちょっと……。」
アベル「友達なら、それくらいの事で関係が崩れることはないんじゃないかな?」
ウルフ「そんな程度で崩れる友情なら、その程度の友だと言うことだ。」
ロシェ「でも……。だって、友達って、もちろん同性……ですよね?」
ラディ「そうそう。相手おとこね。」
ロシェ「ほら、だから余計に…。」
ウルフ「好きになれば男も女も関係ない。関係が壊れることを気にしていたら一生恋は実らないぞ。」
ラディ「ウルフ嬢、ここでかなり男らしいですね。」
ウルフ「俺は男だからな。」
ラディ「あはは。ごもっともです。」
*****
シーザ「ウルフは友達の関係以上になることには抵抗がないようだな。」
カイン「でも、あの言動、ここにいる俺らより最も男らしい……。」
ザガロ「………。」
ルーク「あ!!いっそザガロさん姫になれば?」
ザガロ「………。俺が姫って……。世間が許してくれるのか?」
ビラク「ザガロ……。自分で言ってしまったら終わりだ……。」
カイン「悪いことは言わない……。ウルフのことは……。諦めろ……。」
ザガロ「う………。いや、諦めない!!もう何年も前から夢に描いているあの光景を実らすまで!!!」
ルーク「あの光景って?」
ザガロ「俺の胸の中で、恥ずかしそうに頬を赤らめるウルフを………。力強く抱きしめるのだ!!!」
ルーク「おお〜〜〜!!!」
カイン「男の夢だな!上目遣い&頬赤らめ!!」
ビラク「想像しただけで……。ヤバイ!!」
シーザ「盛り上がっているところ悪いんだが……。」
ザガロ「………なんだ?」
シーザ「たしかウルフって……。お前より背が高くなかったか?」
ザガロ「………。」
ビラク「そ……それは言ってはいけない!!!」
ザガロ「………わかってるよ……。だから……だから夢だって言ったじゃないか!!」
カイン「諦めるな!!!毎日牛乳10gくらい飲めばきっとウルフより大きくなれる!!」
ザガロ「そうか!!まだ……まだ諦めるには早かったな!!!」
ビラク「ザガロ、その意気だ!!」
カイン「よ〜し!!俺たちも、牛乳飲んでステータスアップだ!!」
王子 「お〜〜〜〜〜〜!!!」
シーザ「………。」←どうもコメントを言うのすらめんどくさくなったらしい。
*****
ラディ「他のみんなはどう?」
アベル「そうだな、俺も特に抵抗はないが……。友達が、それ以上の関係になるのは、よくあることだろう。」
ロディ「男が、男を好きになるって言うのは、つまり友情の延長なのではないかと思いますが…。」
アベル「そうだな。よっぽど相手に惚れ込むような魅力があるんだろう。」
ラディ「なるほどね〜。じゃあロシェ以外は友達との恋愛はアリ、ってことなんだね。」
アベル「まぁ…、そうだな。」
ウルフ「言っておくが、友達だったら誰しもが恋愛対象になると言ったらそれは違うがな。」
アベル「それは確かに。」
ロディ「ですよね。」
ラディ「ふ〜ん。そんなもんなんだね〜。」
*****
シーザ「だ、そうだ。」
カイン「なんだよ、俺たちはどうせ友達以上の関係にはなれないとでも言いたげだな。」
シーザ「まだ何も言っていないが。……まぁ、ほぼ当たりというところだな。」
ルーク「ほぼ……って事は、脈有りな人もアリって事っすか!!」
ザガロ「俺かな?」
ビラク「当然、俺、でしょう。」
カイン「俺に決まっているだろう。」
シーザ「悪い、友達とも思われていないヤツもいるんじゃないかと思っただけだが……。」
カイン「そ……そちらでしたか……。」
ルーク「カインさんがショックのあまり敬語を使っていらっしゃる!!」
ビラク「そう言うお前もな……。」
*****
ロシェ「みんなはっきりとした考えを持っていて、うらやましいです。」
ラディ「ロシェも難しいこと考えずに好きなら好きって言った方が良いよ。ま、逆に嫌いな人には嫌いって言わないとね。誰にでも優しくしてると、勘違いされるよ。」
ロシェ「勘違い……?ですか?」
ウルフ「そうだな。お前の場合誰にでも優しく接するから、間違って「コイツ俺のこと好きなんじゃないか?」とか、思い違いをする輩が絶対にいると思うが。」
ラディ「うわ〜〜〜。絶対いそうだよね〜〜。怖いな〜。」
ロシェ「そんな……僕なんか……、人に好かれるような人間じゃないです……。」
ラディ「またまた、謙遜しちゃって。」
ウルフ「お前は自分を過小評価しすぎている。もっと自信を持って良いんだぞ。」
ロシェ「そんなことないよ。僕なんか…。」
アベル「ほら、また「僕なんか……」って、いろいろ、気にしすぎだよ?」
ロシェ「………。」
ロディ「ウルフさんもおっしゃってますが、ロシェさんは自分が思っている以上に、絶対みんなから好かれていると思いますよ。」
ラディ「そうそう。」
ロシェ「………。」
ウルフ「まぁ……ロシェのことはこの辺にしといてやってくれ。昔から自分の事を話されるのが苦手なんだ。」
アベル「そうか……。余計な口出しをしてすまなかった。」
ロディ「出過ぎた真似をしてしまいましたね。」
ロシェ「そんな……。すみません。」
*****
シーザ「あちらのお姫様方は、おまえらと違って色々と真面目に考えているようだな。」
カイン「…………。」
シーザ「勘違いしてる奴ら……。お前達のことか?もしかして?(含笑)」
ザガロ「そ……それだけは言ってくれるな………(涙)」
ビラク「………。」
ルーク「勘違いなんかしていないっすよ!!!俺、本気です!!」
シーザ「しかし、こんなこそこそと盗撮みたいなことしてて、大丈夫か?オマエら??」
カイン「何だか、冷静にそんなことを言われると、もの凄く後ろめたい気分だ……。」
シーザ「なら、もう止めるか?」
ザガロ「イヤ……それは……。」
ビラク「折角なので、最後まで。」
カイン「そうだ、この日のためにお前達まで雇って、隠しカメラまでセットして、緻密に計画を練ってきたんだ……。今止めたら……、俺は一生後悔をする。」←格好良いこと言ってるけど、格好悪いよカインさん(苦)
シーザ「………。(俺なら絶対こんな奴ら好きになる事はないだろう。)」←断言
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ラディ「なんか人生相談所みたいだね〜。」
ウルフ「まぁこんな機会でも無い限り自分の身の上を語る事などないだろうからな。」
ラディ「ふ〜ん。……俺、勘違いしてたな〜。」
アベル「……何を?」
ラディ「いやね、最初お姫様なんて呼ばれてる皆さんを相手になんて、甘ったるいティーパーティーみたいなの想像してたんだよね〜。」
ロディ「そ……そうなんですか?」
ラディ「でも、予想してたのと全然違った。なんか、上手く言えないけど…。」
アベル「まぁ少しでも誤解が解けたのなら気にもしないが。」
ロディ「そうですよ。」
ウルフ「ところで、このティーパーティーを企画した奴らはどこにいるんだ?」
ラディ「別室で今頃興奮してるんじゃないかな〜〜………って!!!!!」
ウルフ「やっと吐いたな(微笑)」
ラディ「まず〜〜〜い………。」
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自称王子「まず〜〜〜〜〜い!!!」
カイン「ば……ばれたのか!!?」
おっと!ついにばれたのか!!?果たして王子達の恋は実るのか?←無理っぽい(笑)
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